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【上質な家の条件 | ダイニング編(インテリアファーストvol.2/3)】ダイニングは高貴な場所「家族と他人を繋ぐ中間点=素材感より大きさがマスト」▶HOW TO「ダイニング/照明計画&テーブル」

私の家づくりの根幹「KDL」のお話しです。

動画は、今回のダイニング編を含めた3部作でお届けします。

※キッチン編(vol.1)、ダイニング編(vol.2)、リビング編(vol.3)

『押村流、ダイニングへの考え方』

まず、LDKではなくK→D→Lが大切な順番という大前提のお話しです。

なんのこっちゃ、ですね笑
一つの空間としてその役割を果たしてきたLDKを、「K・D・Lに分解」して再構築したものがKDLです。

従来のLDKから、キッチン(K)を中心としたKDL空間へのシフト。

そのKDLを設計する際に、無くてはならない「インテリアファースト」という設計手法について解説します。

K=キッチンは家族とのコミュニケーションの場。

D=ダイニングは家族とお客様(他人)とのコミュニケーションの場。

L=テレビ、読書、昼寝、スマホなど、プライベートを楽しむ場。

今回は現代の「応接」であるダイニングについて、私の想いを存分にお伝えします。

昭和の2DK文化では座卓やちゃぶ台で食事をとり、それを片付けて布団を敷いて寝る。

リビング的な空間は応接間を設けて人を迎えていました。

それが時代とともにライフスタイルの変化が訪れました。
一つの空間として独立した応接間の役割は終演を迎えます。
リビングはプライベート空間へと変化。
そして、ダイニングが家族と他人を繋ぐ中間地点として機能し始めたのです。

そこで皆さんに問いたい。
ダイニングを軽視してませんか?
応接としての機能も求められるダイニングの、テーブルとチェアが大事なことは一目瞭然。
例えば4人掛けのダイニングテーブルで、一般的なニトリサイズの120〜130cmx70〜80cmを使ってませんか?
何の疑問も持たずに。

ワイドが120mということは、1人が食事に使える横幅は60cm‥横の人に肘が当たるやん!
奥行き70cmの場合は、向かい側の人まで35cm内に各々の食器を置いて食事‥シェア皿はどこに置くん??
でも何の疑問も持っていない方は、このサイズのテーブルしか置けないし「まあ、こんなもんでしょ」って、食器をパズルのように工夫しながら配膳しているのでは?

これが豊かな生活、上質な食事の時間とは思えない。

ダイニングテーブルは大きくないとダメです。

素材感(も大事ですが)は無視してサイズ感に注力しましょう。

4人掛けなら180cmx90(〜85)cm、6人掛けなら220cmx1.0(〜95)cmが最低限必要です。
高さは72〜75cmで、チェア(シートハイ)から約30cm程度は天板まで距離をとってください。

そうするとお茶会も心地よくゆったりでき、シェア皿もお鍋もストレス無く置けます。

ということは、
設計段階から(設計士が)家具のことを熟知してイメージしないと、大きなダイニングテーブルが置けないということです。

ダマサれがちなのが、平面図の家具レイアウトや家具屋のパース。

世の設計士、インテリアコーディネーター、家具屋に騙されてはいけませんよ。
そしてプロの諸君は、志を忘れて「売れればいい」を捨てましょう!

レイアウトはキッチンと同じく、回遊できるアイランドテーブルが良いですね。
チェアの引き代を考慮して120cm位はテーブルとキッチンや壁まで空けておく。

通路は70cm位を確保しておくと、人が座っていても後ろを通ることが可能で、誰も座っていない時は天板の上に肩を通して歩くことが出来て快適です。

平面で言うと4mx3.5m位のダイニング空間をつくると良いでしょう。

人が集まったり、立ったり座ったりするので、天井はLDKの中では1番高くしてください(スタイラスでは基本2.65m)。

家の中で一番び人が集まる場所「ダイニング」は、当然ですが照明計画も大切です。

キャンプファイヤーのように灯りだまりをつくるイメージで、演色性を表すRHが90程度の集光ダウンライト(光の向きを動かせるユニバーサル)を3灯で計画します。

ダイニングは食事するだけにあらず。
「家族、そして他人をも繋ぐ高貴な場所であり、応接である」
そのことを、くれぐれもお忘れないように。

【新築住宅への想い、中古戸建て・マンションのリノベーションに関して】

私は新築戸建ての設計や建築を主としています。
理由は美しい街を創りたいたいから。
美しい街は資産価値と、それを守る住人の意識を生みます。

街や住人の意識や価値を一変させる思想で、メイクノスタルジーと命名しております。

日々楽しんで苦しんで命を削る思いで設計を繰り返し、
私の描いた設計図面があんなに大きくスケールアップしたお家に建ち上がる。
感動で心が震えます。

だからリフォームやリノベーションに興味があまりなかったんです。
ただ、知人や関係者からたっての要望があると見てみぬふりができず。

私が関わることで一人でも幸せな方が増えるのなら、という想いです。

マンションであれば一旦スケルトンにしてのフルリノベーションが、設計の醍醐味(暮らしの激変)を感じられます。
また、間取り制作や照明計画、外構工事、クロス選び、バックセット(カップボード)施工、玄関タイル等、部分的なリフォームもほぼ手掛けません。
リフォームでも、建築施工が絡む内容には設計が必要となります。

図面を起こしますと、コンセント・スイッチ・照明計画等の電気配線図の制作も重要なポイントとなります。

照明・電気計画が入りますと、「何を、どう照らすのか」といったインテリア計画(クロス、床材、天井材、家具、カーテン等)が本来必要となります。

図面を描いて、お客様が依頼されている工務店が着工しても「この図面通りには(技術力の差で)出来ません」というやり取りが始まってしまう。
そのような過去のほぼ全ての経験から、住宅の全ては連動した一気通貫の中で計画されるべき、という考えに至りました。

戸建てリノベーションを手掛けない理由として。

いわゆる「暮らしが変わらないリフォーム」しか出来ないことがほとんどだから。
抜けない構造材や、壁の中が想定外の造りになっているなど、表面上は綺麗にできるが暮らしは変わらない。

何より、元々の設計者の意図や意志が入ったお家(設計)にメスを入れるだけの修正作業は非常に苦しいですね。
手前勝手ではございますがご容赦いただけますと幸いです。

私はこの仕事に誇りをもっているので、昨今目にする機会が多い「志の無い」設計士に嘆いています。

しかしながら、そこに向き合うお客様が、より良く打ち合わせが進むようにも願っています。

そこで、ハウスメーカー(設計士)とお客様、双方の視点で解決策はないものかと考察しました。
自由設計!なんでも出来ます!何度でも図面作成OK!‥等々
私には「クレームから全力で逃げたい(だけ)」に見えます。
住宅業界の責任逃れ体質。
設計士の意識改革。
お客様の心構え。

私なりに様々な視点から、原因と対策を提案します。

照明計画でお伝えしたいこと。
それは、住宅の原案設計者にしか分からない意図があるということ。

様々な照明器具や建築化照明がありますが、本来の目的や意図と反して使用することもあります。
照明計画だけを別の設計士に依頼するのはナンセンスです。
照明と親和性を高めるべき項目にインテリアの計画があります。
住宅は奇をてらわず、シンプルに造ってインテリアで美しくまとめることが大切です。

暮らしの質はインテリアで左右され、人生を変える力もありますので、一度きりの真剣勝負で挑んでいただきたい。
根本的にインテリアの良し悪しは、住宅設計で決まります。

コーディネーターではなく、設計士の力量にかかっているということ。
インテリア、外構、全ては原案設計者が一気通貫でプランニングしないと良くなりません。

美しさも居心地もメンテナンス性も、全ては設計力です。

設計力や提案力に満足できないお悩みに対して。工務店や大手ハウスメーカーなど、耐震性や断熱性や機密性のスペックだけを売りにする住宅は、本当に私たちの求める住宅でしょうか?新製品やスペックにとらわれることなく、美しさと使い勝手を併せ持つ私のオリジナルな基準で住宅に関する情報を発信します。後悔の無い・失敗しない家づくりをするために、住宅設備の剪定、インテリアのコーディネート(クロス選び・建具選び・床材選び・カーテン・カーテンレール・家具配置)、照明計画(ダウンライト・間接照明、ペンダントライト)など、住宅設計の基礎となる考え方も参考にしていただければ幸いです。

@tomoyaoshimura1993

#新築 #リフォーム #DIY #ハウスメーカー  #注文住宅  #リノベーション

【チャプター】
00:00 イントロ
00:18 オープニング
00:57 L/D/Kそれぞれの空間が果たす役割の変遷
03:54 暮らしを良くするダイニングに必要なモノ
10:18 快適なダイニングテーブルの大きさ
13:47 ダイニングにぴったりなチェアをご紹介
17:10 ダイニングの広さを決める方法
23:43 人が集まるダイニングだからこそ考えたいこと
31:26 おすすめのダイニングテーブル
33:42 エンディング

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